欧州硝子展開催 7/23(土)~ -ルネ・ラリック編-
7月に入り、急に暑さを増した今日この頃。
梅雨のジメジメとした鬱陶しさも、あと少しと思いたいですね。
本日は、そんな気持ちを吹き飛ばすような、爽やかなお知らせです。
この度、ショールームに併設する三女子モデルハウスにて
「欧州硝子 -鮮麗たるヨーロッパガラスの世界-」展を開催する運びとなりました。
ラリック、バカラ、コスタ・ボダ。
いずれも200年以上もの長い間、世界で愛されている
ヨーロッパガラスの作品が一堂に会します。
会期 2016年7月23日(土)~8月16日(火) 11:00~18:00 (毎週水曜は休館)
会場 SUKENO 三女子モデルハウス 高岡市三女子127 TEL0766‐25‐4190
入場料 無料
本日より3週に渡り、欧州硝子展でご紹介します
硝子の魅力を綴っていきたいと思います。
第一回目はアール・ヌーヴォ―(19世紀末~20世紀初)、
アール・デコ(1910年代半ば~30年代)の両時代に活躍したルネ・ラリックです。
ジュエリーとガラス工芸、さまざまなジャンルの作品を手掛けた
アーティスト、ルネ・ラリック。
ラリックは1860年にシャンパーニュに生まれました。
パリとロンドンで装飾工芸を学んだ後、1885年からアール・ヌーボー様式で
名高いジュエリー作品を次々に発表し、宝飾デザインに革命的ブームを
巻き起こします。その後パリで開催された、1900年の万国博覧会で
その名は世界に知れわたりました。
当初は、有名ジュエラーに卸す形で販売をしていましたが、
1905年、老舗ジュエラーのひしめくヴァンドーム広場24番地に
自らの店を構えました。当時、ラリックといえば最先端を行く
モダンジュエリーの代名詞だったのです。
そんな順風満帆なラリックに、1907年、転機が訪れます。
香水商フランソワ・コティの依頼を受けて香水瓶のデザインに着手し、
繊細で美しい香水瓶の量産に成功。
またたくまにルネ・ラリックのデザインした香水瓶は、
世界中の女性の憧れとなりました。
これをきっかけにルネ・ラリックはガラス工芸に転進します。
以後、アール・デコ国際展覧会(1925年、パリ)のシンボルとなった
巨大なガラスの噴水、オリエント急行や大西洋横断客船「ノルマンディー」号の内装、
朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)の正面玄関を飾る女神像のレリーフを初め、
歴史に残る名作を次々に発表。
こうしてラリックはアールデコのガラス工芸をリードする代表的工芸家と
注目されるようになりました。
ラリック作品の主なテーマとなったのは自然の美でした。
花や樹木、昆虫、動物、そして神秘的な女性像。
卓越したデッサン力と構成力によりデザインされたモチーフは、
世界最高の技を誇る多彩なサティナージュ(フロスト加工)をはじめ、
あらゆる装飾の技法を駆使してニュアンス豊かに表現されます。
ルネ・ラリックの作品には、現在でも世界中に熱狂的なコレクターが
存在し、愛され続けています。
ヨーロッパ初のラリック美術館が、2011年、フランスにオープン。
日本国内では、箱根美術館や東京庭園美術館でもご覧頂けますが、
今回展示するラリック作品は、いずれも弊社オーナーが独自に
ヨーロッパで買い付けた数少ない貴重な作品ばかりです。
時代を超えてなお、人々に驚きと感動をもたらすルネ・ラリック。
和の空間×欧州硝子のコラボレーション。
SUKENOプロデュースの和の空間と名作オリジナルの数々を
是非ご堪能くださいませ。
冷たいお茶をご用意して皆様のご来場、心よりお待ちしております。