欧州硝子展開催 7/23(土)~ -バカラ編-
7月も半ばに入り、北陸の梅雨明けはそろそろでしょうか。
先週に引き続き、本日も欧州硝子展に出品されているブランドをご紹介します。
第二回目は、フランス王室始め各国の王室から愛されている、
クリスタルガラスの最高峰、バカラです。
バカラの創設は1764年。
ローレヌ地方バカラ村に誕生し、司教ラベルが失業者救済策として
国王ルイ15世にガラス工場を嘆願したのが始まりです。
1817年からは屈折率、透明度の高い鉛クリスタルの製造を開始し、
2年前の2014年で250周年を迎えました。
その特色は、なんと言っても手を加える余地のない完璧さ。
ダイヤモンドのような輝きと重量感をもったクリスタルガラスにあります。
フランスの高級クリスタル製品の半分を生産する最大のクリスタルガラスメーカー
として長年君臨し、MOF(フランス最高優秀職人)の称号を受けたスタッフが
これまでに40人以上も在籍していることもクオリティの高さを証明しています。
技法としては、カッティング、エッジングを得意としています。
カット面が平らになるフラットカット。
シャンパンシリーズで名高いドンペリニヨンシリーズで見られるボウル、
ステムにかけてつなぎ目がない完成度が特徴です。
現在作られているバカラのクリスタル製品には鉛が30%も含まれています。
(通常のクリスタルガラスは鉛24%)。バカラ独自の調合が、指ではじいた時に
キーンと澄んだ金属音を響かせます。
ところが、今回の展示で中心となる「オールドバカラ」(一般的に19世紀までに
作られたバカラのことをさします)には鉛があまり使われていない作品がほとんどです。
クリスタル技術も繊細で、現在作られているバカラのグラスと比べると
若干薄いグラスもあるようです。
また、オールドバカラの作品には、この世に一点しかないものも少なくありません。
それは、当時の貴族たちが「自分だけのバカラ」として注文していたことが
関係しているようです。
今展では、この貴重な「オールドバカラ」のほか、アール・デコを代表する「ラリック」、
さらにはスウェーデンの「コスタ ボダ」のガラス作品をご覧頂けます。
コスタ ボダについては、次回またご紹介したいと思います。
ラリック・バカラ・コスタ ボダ
欧州硝子 -鮮麗たるヨーロッパガラスの世界- 展
会期 2016年7月23日(土)~8月16日(火) 11:00~18:00 毎週水曜は休館
会場 SUKENO 三女子モデルハウス 高岡市三女子127 TEL0766‐25‐4190
入場料 無料
和の空間×欧州硝子のコラボレーション。
美しいモノやコトは、私たちの心を癒してくれます。
ほんのひと時ですが、
SUKENOの作り上げる世界で
ゆっくりとおくつろぎくださいませ。
冷たいお茶をご用意して皆様のご来場、心よりお待ちしております。